私の名前は三日月ゆりな。ある日、偶然出会った不思議な喋る猫妖精ゆりりんによって私は魔法少女ユリーナになってしまったのだ。私が魔法少女になった理由はもう一人の悪い魔法少女のレズーナの悪の手から平和を守るために魔法少女として日々戦っているのだ。
「大変よ、ゆりな! この近くで悪いエネルギーを感じるわ!」
ゆりりんが悪の力を尻尾で感知した。つまり、この近くでレズーナが暴れているということだ。私は大急ぎで魔法少女ユリーナに変身して魔法のステッキで空を飛んだ。
(レズーナ……今日こそは説得して改心させるんだから……!)
私は空を飛び、レズーナが暴れていると思われる場所へと移動する。
現場に着き、高い位置から街を見渡すと黒いオーラが漂っている場所を見つけた。あそこにいるに違いないと私は大急ぎで駆けつける。
*
「あはは! 世の中の異性愛者は全て壊してあげるわ!」
悪い魔法少女レズーナは色々な黒い魔法を使いこなし、街中の異性愛者に悪行を働く。
男性は男性器を切断され、魔法の力で切断された部分を女性器へと変換され、無理やり女性にされてしまっている。女性は魔法の力により、男性に恋愛感情を抱かなくされ、女性に性的興奮を抱くように性癖を弄られてしまっていた。
まさにレズーナの魔法は同性愛者を大量生産する邪悪な魔法である。既に多くの犠牲者が増える中、やっと正義の魔法少女ユリーナが悪の魔法少女レズーナの元に辿り着いた。
*
「待ちなさい! 悪の魔法少女レズーナ! 今日という今日は私があなたを止めて見せるんだから!」
やっとレズーナの元に辿り着いた時には既に街中は酷い有様だった。男性であった人は女性にされ、自分の下半身に大事な物がないことに困惑していたり、本当は異性愛者であろう女性同士が街中で絡み合い、嫌らしい行為をしている。
「あら。遅かったわね、ユリーナちゃん。この辺は全て私が救済してあげたわ」
レズーナは私と同じような魔法のステッキで空に浮かんだまま、悪い魔法を使い続け、自分の行っている行為を救済と言い、あたかも自分のやっていることは正義と言い張る。
「どうしていつもこんな酷いことをするの!?」
私はレズーナの行っている行為が理解出来なかった。これは正にアニメや漫画でいう悪者が行っている破壊活動と変わらないからだ。
「酷いこと? 散々こいつら異性愛者は私達同性愛者に酷いことをしてきたのに……?」
「……え?」
レズーナはそう言うと私が困惑する暇も与えず、攻撃を仕掛けてきた。
レズーナは自分の下僕となる百合触手を召喚する。この触手は対私用に作られた私の魔法の力を弱める液体を放出する嫌らしい怪物だ。
「ちょっと待って! 異性愛者が悪いってどういうこと!?」
レズーナは私の質問に答えることはなく、触手は私に襲い掛かる。
「わぁっ! ちょっとレズーナ! 私のは話を聞いてよ!」
触手が私に襲いかかりながらねばねばとした液体を撒き散らす。この液体に触れた瞬間に私の魔法の力が弱まり、魔法が使えなくなってしまうから凄く危険だ。
「うわっ。ちょっと……わわわっ」
次々とたくさん召喚された触手が四方八方から襲い掛かり、私は避けるのに必死だ。私はこのまま地上で戦うのは厳しいので、空に逃げようとするけれど、空を飛ぶ為には一旦足場を固めて飛び上がる必要があるので、一瞬の隙を探さなくてはいけなくなってしまう。
(どこか隙を見付けなくちゃ……)
触手が私のすぐ傍から湧き上がり、逃げ道を塞ぐ。それを私は潜り抜けて避け続ける。私はレズーナから距離を取りつつ、飛び上がるチャンスを伺う。
「よし、ここで……!」
私はレズーナの目の届きにくい所であろう停めてあった車の後ろへと飛び移り、そこから空中へと飛び上がろうとした瞬間。
「えっ……ああっ!」
私が飛び上がろうとした矢先、その場には何もなかったはずの地面から触手がコンクリートを破り、私に襲い掛かったのだ。たちまち私は触手によって動きを封じられてしまう。
「ふふ。反撃なんてさせてあ~げない♪」
レズーナはゆっくりと私に近付くと企んだように微笑んだ。
「こ、この……!」
私は必死に振り払おうと触手に対して攻撃魔法を使った。
「ふふ。無駄よ。この触手は魔法の攻撃を一切受け付けないもの」
レズーナの言う通り、触手に当てたはずの攻撃がまるで吸収されてしまったかのように無力化されてしまう。そして、ゆっくりと足から下半身へと触手が絡みつき、いよいよ私はピンチに陥ってしまう。
「うぅ……このっ……!」
私は必死の抵抗として攻撃の魔法を触手ではなくレズーナに向けて放った。
「ほいっと」
しかし、レズーナは私が攻撃することを予測していたかのように簡単に避けてしまった。
「うぅ……」
触手に対しての攻撃も、レズーナに対しての攻撃も全て防がれ、更には身動きすらも取れず、絶体絶命な私。
そして、触手は蛇のように私の体に絡みつき、ゆっくりと下半身から上半身へと差し掛かっている。そして、触手から滲み出るぬるぬるとした体液にも魔法の力を弱める効果があり、徐々に私の魔法の力が弱まる。
「あぅ……んっ……」
とうとう私の首元まで登り上がった触手は全身に絡みつき、私の動きを完全に封じてしまった。
「ふふ……貴女も完全な同性愛者として目覚めてしまえばこの世界は私が支配したも同然ね」
レズーナは艶美に微笑む。
「それじゃ、ゆっくり楽しんで頂戴。ユリーナちゃん」
レズーナはそう言うと近くにあった車に私が触手に犯される姿を鑑賞するかのように座った。そして、触手はゆっくりと私の感じてしまう部分に這い寄り、いよいよ私を犯そうと準備を進める。
「んんっ……や……そこは触っちゃやだ……」
私は少しでも触手の手を阻もうと足掻く。しかし、そんな行為は無意味で、私は触手によって完全に束縛されてしまう。
『ゆりりん……このままじゃ私……』
私は最後の手段としてゆりりんに電波通信を行った。きっとゆりりんならこの状況を打開する手段を知っているはずだ。
『ユリーナ? こっちは犠牲者がこれ以上増えないように結界を張り終えたところよ! そっちの状況はどう?』
『状況も何も……大ピンチなんだけど……やっ……んぁっ』
触手の先端が私の恥ずかしい部分にぴたりと張り付き、通信中にも関わらず、私は艶やかな声を出してしまう。
『ユリーナ!? 大丈夫!?』
『うぅっ……いいから早く助けて! しょ、触手が私の魔法の力を弱め……る、の……』
私はゆりりんに必死なSOSを送る。とにかく私は大ピンチなのだ。
『魔力を弱める力……? 負の百合の力が働いてるのかしら……? それなら正の百合の力を一気に放出すれば……』
『は、早く送って……も、もう私犯され……あぅっ……』
触手が私の胸を巻き上げ、触手の先端が乳首を弾いた。私はあと数秒もしないうちに犯されるだろう本当の危機に迫る。
『……ユリーナ、ごめんなさい……正の百合パワーを溜めるには15分かかるの……だから15分だけでいいから耐えて……』
『いやぁあああああああーーーーーーーーーーー!!』
*
「ふふ……万策尽きた、っていう顔をしているわね」
レズーナがニヤニヤと何も出来なかった私を見て微笑む。
「うぅ……も、もうどうにでもなれ……」
私は何もかもが無意味だと知り、抵抗を止めてレズーナの性的行為を受け入れる体勢を取る。
「ふふ。正直な子は好きよ。それじゃ始めましょうか」
レズーナはそう言うと触手に合図を出した。
「んぅっ……んっ……」
触手から透明な粘液がじわりと染み出す。粘液は潤滑油のようになり、触手の動きが良くなり始めた。
「困った顔も可愛いのね、ユリーナちゃん」
レズーナはまるで子猫を見るように触手に指示を出しながら眺めている。まさに飼い主と飼い猫のような状態だ。
「んんっ……むぐっ……んむっ……」
触手が私の首元を這い、私の口の中に滑り込む。そして、触手の先端から液体が流し込まれ、私はそれを無理やり飲まされてしまう。
「んぐっ……んんっー!」
身動きの出来ない私は抵抗も出来ずに流し込まれた液体を全部飲み込んでしまった。謎の液体は今まで飲んだことのない苦い味がして少し気持ち悪い。
「それを飲んでも死ぬ訳じゃないから安心して頂戴。それはただちょっと体が熱くなって感度を高めるだけだから」
レズーナはそう言うと自分の近くに1本の触手を召喚し、同じように自ら液体を飲んだ。
「少ししたらすぐ反応があるはずよ」
そんな事を言われたら余計に反応してしまいそうと思いながらも、本当にその効果があったのか体が熱くなり始めた。
「あぅっ……うぅう……」
体が熱い。胸の鼓動も早くなり、自分の一番恥ずかしい部分がジンジンと熱くなっていくのが分かる。
「はぁ……はぁ、ユリーナちゃん、一緒に気持ち良くなりましょう?」
レズーナはそう言うと恥ずかしみもなく、触手で自分の嫌らしい部分を弄らせ始めた。
「んんっ……嫌ぁ……」
それと同時進行で私の恥ずかしい部分にも触手がショーツの上から這いより、小さな突起を刺激する。レズーナの嫌らしい行為を見せられ、更には触手による興奮作用もあり、私の体は私の意思とは反して興奮を示す。
「んんっ……あぁっ……」
触手が全身の性感帯を余すことなく弄る。胸はぬるぬるになり、乳首を刺激し、私の下半身の蕾は触手によって蹂躙される。
(ゆりりん……早くして……私、おかしくなっちゃう……)
そしてとうとう、触手は私の蕾の中へ潜り込み始めた。
「んぁっ! んんっー!」
触手の液体を飲まされたせいか、触手が私の中に入った瞬間、全身に電流が走ったかのような衝撃が私を襲った。
「んんっ……はぁ、ああっ!」
レズーナも私に合わせて淫らに喘ぐ。まるで今の私を鏡のように映しだされているかのようで、余計に恥ずかしい。けれど、それと同じようにどうしようもなく私は感じてしまっている。
「あぁっ……んっ……あぁ……」
触手が私の中の奥底まで潜り込み犯す。ぐちゅぐちゅと淫らな音が余計に嫌らしい行為をしていると感じさせられる。私の股下からは信じられないほど多くの触手の体液と混じった蜜が零れ、下半身を汚す。
「うぅっ……ああっ……んんっ……」
私の体は触手によってどんどん淫らにされ、おかしくなっていってしまう。
触手が全身を舐めまわすように這い、全身が性感帯になってしまったかのように感じる。触手からはどんどん粘液が滲み、私の服を汚す。
「んぁっ……あぁっ……あっ……」
ぐちゃぐちゃと衣服が粘液を吸い、重くなっていく。私の体から粘液が零れてしまっているかのように全身がぐちょぐちょだ。
「んんっー! ああっ……はぁ、ああっ……!」
私の蕾は幾度なく触手によって犯され、股下からは糸を引いて濃い液体が絶えなく流れる。
「んんっ! や、やだ……私……おかしくっ……んんっ……なっちゃうっ……!」
触手によって絶えなく犯され、私はいよいよ絶頂に近付く。
「あぁっ! うぅっ……も、もう駄目ぇ……」
それを見たレズーナは私に甘い声で囁いた。
「ふふっ……んんっ。素敵な恰好よ、あぁっ……はぁ……ユリーナちゃん。……さぁ、自分を解放するのよ……」
すると触手は更に激しく動き、性感帯を強く刺激する。そして私はみるみるうちに快楽に導かれてしまう。
「ああああああああああああぁっ!!」
私はとうとう触手によって絶頂へと導かれてしまう。体はビクビクと震え、快楽が放出される。
「んんっ……ああああああぁっ!」
レズーナも私に続いて絶頂を迎えた。淫らな蜜が下半身から勢いよく零れた。
「んんっ……あはっ……はぁ……それじゃ、ユリーナちゃんの体から魔法の力が全て無くなった事だし、私のパワーを挿入しちゃって私と同類になってもらおうかしら……ふふっ」
レズーナは自分の股下から触手を引き抜くと、ゆらゆらと私に近付く。
「あぁっ……い、いやぁ……」
私の体は絶頂を迎えたことにより、体に力が入らず、完全に無力になってしまう。このままレズーナの手下になってしまうと諦めかけた思ったその瞬間。
『ユリーナ! これでレズーナを倒して!』
ようやくゆりりんからの電波通信が届き、私の体から今まで以上の魔法のエネルギーが充填される。
「魔法少女ユリーナ! フルパワー!」
私はそう叫ぶと光が私を包み込み、辺りの触手が全て弾け飛んだ。
「んんっ……はぁ……はぁ……か、覚悟しなさいレズーナ!」
私は先ほど絶頂を迎えたばかりなので足元が少しおぼつかない。そして恥ずかしいけれど、自分の股下からはまだ蜜が絶えなく零れ、太ももを濡らし続けてしまっている。
「嘘……私の触手たちを一瞬で……」
レズーナは驚いた様子で私を見つめる。
「こ、これでも喰らえー!!」
私は魔法の力で自分のステッキを呼び戻すと、精一杯の力でレズーナに魔法の力で攻撃をした。桃色の光線が魔法のステッキから放出される。
「ぐっ……あぁあああっ!」
見事、油断していたレズーナに光線が直撃し、大きな爆発が巻き起こった。
「これで……!」
私は逆転勝利を確信した。しかし爆発の煙が消えると、そこにはレズーナはおらず、私は慌てて辺りを見渡してしまう。
「ぐっ……あと少しだったのに……お、覚えてなさい!」
レズーナの声が聞こえる空を見上げると、そこには魔法少女服がボロボロになったレズーナがいた。
「あっ! ま、待ちなさい!」
私が呼び止めようとした時にはレズーナは瞬間移動でその場から居なくなっていた。
「……レズーナ……あなたは本当に何者なの……何の本当の目的はなに……」
逃げたレズーナの場所を眺めながら私はステッキをぎゅっと握りしめた。