第二回「こじらせ百合」

みなさまごきげんよう。百合瀬ゆいです。

今回は第二回ということで私がよく発言する「こじらせ百合」についてお話します。

まず、こじらせ百合とは何かの説明ですが、簡単に説明すると

その気がない女の子に恋する女の子』です。

好意を寄せている女の子には好きな異性がいたり、既に異性と付き合っていたり、好意を寄せている女の子に対してその女の子は同性の親友、幼馴染としか思っていなかったりと。とにかく成功する見込みが無さそうな百合が百合瀬ゆいは最高に好きなのです。

 

そんな中で、どうしてそんなこじらせ百合の魅力に囚われたのかをご紹介します。

 

 

一作品目「ストロベリーパニック」

当時、EDがガチ百合(実写)として話題になりましたね。

そこで登場するのが南都夜々×此花光莉です。

とにかく私は夜々ちゃんが好きすぎて感情移入をし過ぎた結果、こじらせました。

夜々ちゃんは光莉ちゃんの事が好きすぎるが、光莉ちゃんは他の女の子に夢中かつ、夜々ちゃんのことを親友以上に思っていないという報われないパターン。

そして極めつけが夜々ちゃんと光莉ちゃんのこのやり取り。

 

「夜々ちゃんには好きな人いないの?」

 

「……秘密」

お前お前お前――――――――――――!!!

好きな人から好きな人を聞かれ、あくまでその子の恋を応援しているからこそ話す事が出来ないという辛すぎる恋。しんどみが深い。

この表情……あああぁあああああああ!!!!

ここで私は何とも言えない葛藤と百合を感じ、発狂した。

 

 

あと、このふたりのMADがあるので是非みてください(しんどい)

二作品目「ななついろ★ドロップス」

もはや百合作品ですらない。しかし、這いよれニャル子さんのクー×ニャルなどにもあったようにノンケ作品にも百合の可能性はあるのです。

そして私のような過激派百合厨は総じてノンケ作品の主人公に対し「お前さえいなければ」と発言します。

本作も主人公さえいなければ百合作品になっていたポイントが多々あるのです。

1.       秋姫すももと八重野撫子は親友で幼馴染

2.       撫子はすももを大事に思っており、傷付ける者は誰であろうと許さない

3.       すももにとって撫子は唯一の友人

4.       撫子は薙刀道場に通っており、すももがピンチの時に助けに行く

 

そう……百合作品によくある設定が揃いすぎている。そして同時期にストロベリーパニックとななついろ☆ドロップスを見ていた私はななついろのナコちゃんとストパニの夜々ちゃんが重なってしまい、これ同じ状況じゃあああああああああああああん!!(混乱)となり、こじらせ百合好きが覚醒したのです。いとうのいぢ先生原画の百合作品待ってます。

似てる……(髪型だけ)

三作品目「クズの本懐」

 一気に最近の作品になります。それ以前にも何作かこじらせ百合がありましたが、この作品があまりにもこじらせすぎていたので紹介します。

 

簡単な作品紹介もとい相関図がこちら。

酷くない?(褒め言葉)

この作品を百合ではない、と説明する人が多いと思います。

ただ、私の観点からすると同性愛表現がある=百合として推せるので、闇の百合作品として紹介しています。

そして、この登場人物の絵鳩早苗ちゃんことえっちゃんが最高に百合ってるのです。

誰よりも一途で、女の子らしい感情や行動、照れ方など百合女子としては100点なのです。

が、相関図の通り、好きな相手がめちゃくちゃな女なのです……!

報われない恋に対して誰でも良いから安心や愛を満たしたいがために他人に求めてしまう、まさに恋愛脳。

そして好意ではなく自分の満たされない気持ちの欲求のためだけに同性と性行為までしてしまう……。

百合えっちだけど……百合えっちじゃない……でも何か興奮するし、もどかしさが最高……なんだこれ。

 

※このシーンの際、二人は付き合ってません

主人公の花火ちゃんは愛されたい欲求を満たすためにえっちゃんを利用し、

えっちゃんは花火を恋愛感情で好きで性行為までしてしまう。

そして、この作品はモザイク処理をする必要のないギリギリラインでキス以上の行為をします。つまり、地上波でレズ○ックスを映したアニメなのです。

※指入れてる……

百合シーンだけ見るなら最高のアニメかと思います。

しかし、それは大きな落とし穴で普通にノンケの性行為描写もある上にもう一人の男の子は作中で4人の女の子と性行為したり、女の先生はビッチで、登場人物の大半がクズなのです。そう、タイトル通りクズの本懐です。

最後までしちゃう百合シーンがあるにも関わらずここが闇深すぎてほとんどの人が1話でギブアップする、そんなアニメです。極めつけは二人の関係性がクライマックスの第7巻。

キツすぎる(最大級の尊み)

 

自分に好意が向かないと知り諦めるえっちゃん。

自分を好きな人を知りたい、大切にしたいと、考え方が変わった花火。

どちらもお互いを大切にしたい気持ちは変わらないのに結ばれないという結果が見えているのがめちゃくちゃ辛い。お互いの気持ちが全力で伝わるこの展開に私は漫画で初めて泣きました。

結論、クズの本懐は男性におすすめしてはいけない。

百合作品紹介をする時、最後に現れるラスボスです。

 

まとめ。

以上、私がこじらせ百合が好きで好きな作品です。

基本的には百合とは同性の恋愛を表すジャンルですが、その中には女の子が女の子を好きになってしまった時の悩みや葛藤、もどかしさ、友達以上の欲求をして断られたら二度と元の関係に戻れないという不安など、そういった要素も含まれるのではといった観点からの好みです。

ノンケ作品における寝取られや暴力表現を好む性癖に近しいものなのかもしれません。

まだまだ百合というジャンルは発展途上で色々物議を醸しているものでもあります。

 

 

 

百合という大きな枠の中で新しい展開が発生した時、最初から否定するのではなくそっと見守るのが百合厨に今必要なのかもしれません。