アイカツスターズ! (夜空×小春)

「うん。ごめんねゆめちゃん。今日も夜空さんのレッスンがあるから先に寝てて」

『そっか! 気をつけて帰ってきてね小春ちゃん!』

「うん。それじゃまたね」

 通話終了のボタンを押して、私は呟く。

「ごめんね、ゆめちゃん……」

 放課後、お互いの組活動が終わる頃、一緒に帰ろうと小春ちゃんから私に電話がかかってきた。けれど、私はゆめちゃんに一つ嘘をついている。レッスンなんて嘘。本当は夜空さんと“そういうこと”をする為に呼ばれているのだから。

 あの日、私が美組に入った後、夜空さんに気に入られて夜空さんの部屋へ招かれた時、色々お話をした後、夜空さんの方から言い寄られて、夜空さんがあまりにも素敵で結果としてそういう関係になってしまったのだ。

 今日もきっと“そういうこと”をするのだと思う。私は期待を胸に夜空さんの部屋へと向かった。

 

          

 

 学生寮から少し離れたところにある一軒家。ここに夜空さんが住んでいる。S4だけが許された一人だけの家。ここには生活に必要なもはもちろん、厳しいレッスンをするための部屋も完備されている。そして、ここなら“そういったこと”をしても誰かに見られたり、聞かれたりする心配もいらないのだ。

。私はそんな夜空さんの家の前で、鳴る鼓動を抑えながらチャイムを押す。

『あ。小春ちゃん? どうぞ入って』

 夜空さんの優しい声。私だけに向けられた声にそれだけで私は少しうっとりとしてしまう。

「失礼します……」

 私は玄関の扉を開く。すると、奥から夜空さんが出てきた。

「いらっしゃい。どうぞ入って」

 私は靴を脱ぎ、夜空さんに連れられて奥の部屋へと案内される。

「適当にその辺に座って」

 私は言われるがまま、机の傍に座る。

「ハーブティーでいいかしら?」

「あっ。はい。何でも大丈夫です」

 私は早くもいつするのだろうと、緊張して胸が今にも張り裂けそうになってしまう。

「はい、どうぞ」

「ありがとうございます」

 夜空さんは私のすぐ傍に座って一緒にハーブティーを飲む。隣に座った瞬間、素敵な匂いがふわりと鼻をついてまたドキっとしてしまう。

「……ふぅ」

 私はハーブティーを一口飲むと、軽く息を吐いて心を落ち着かせる。

「ハーブティーって匂いも素敵だし、美容効果もあめけれど、落ち着かせる効果もあるのよ。どう少しは落ち着いた?」

「あっ……はい」

 全てを見透かされたように夜空さんは私に囁く。私は出来るだけ落ち着こうと、ゆっくりとハーブティーをまた飲んだ。

 

                     

 

 少しレッスンの調子などの会話をしながら軽く時間を過ごし、ハーブティーを飲み終えると夜空さんが私の太ももに手が触れた。

「それじゃ……始めましょうか」

「……はい」

 言われた瞬間、飲む前と同じくらいに鼓動が跳ね上がってしまう。

「そっちのベッドに寝てもらえるかしら?」

 私は言われたまま、ベッドへと移動すると仰向けにベッドに寝転ぶ。

「ふふ。ドキドキ、してる?」

「は、はい……」

 私はまるで子猫のように震え、夜空さんの愛を待つ。そして夜空さんの手が頬に触れる。

「やっぱり綺麗なお肌。純粋で、とても素敵」

 夜空さんの細くて綺麗な手の平が触れて体温が私に伝う。

「目を閉じて」

 言われるがまま目を閉じると、唇に柔らかい感触。

「んっ……」

 私は思わず軽く声を出してしまう。それが自分の口から零れたと思うと、恥ずかしい。

「ふふ……小春ちゃんって本当に可愛い……」

 そう言って、また夜空さんは私に唇を付ける。しかし、今度は唇ではなく、頬。一瞬触れて離れて、また別の場所を優しくキスをする。

 そうしながらも今度は制服の後ろのファスナーに手を掛け、ゆっくりとファスナーが下ろされていく。袖から片腕を通し、それが終わると逆側も脱がされ、キャミソールがあらわになった。

「可愛い下着。でも、小春ちゃんはもっと素肌の方が可愛いわ」

 そう言うと夜空さんは更にキャミソールも肩をずらし、私の肌が空気に触れる。

「綺麗なピンク色。小春ちゃんは全てが綺麗な肌をしているわね」

 そう言うと今度は私の右胸の先端以外の場所に唇が触れた。どうせなら最初から先端に触れて欲しいと思ってしまい、私は少しだけ切ない気持ちになってしまう。

「そんなにここに触れて欲しかったのかしら?」

 左胸の先端を指差し、わざとそこに触れないようにしながら夜空さんは周辺に指先で円を描く。

「んん~……」

 私は焦らされもじもじとよがってしまう。本当は早く触れて欲しい。

「ふふ。しょうがないわね」

 すると、唇が右胸の先端に触れた。夜空さんの綺麗な唇が胸に触れると、電流が体に走る。

「んぁっ……」

 私は思わず儚げな声を上げてしまう。そして今度はぬるりと湿った舌が私の右胸の先端を飴玉のように転がす。

「はぅ……あぁっ……」

 それと同時に反対側の胸もその細い指でぐりぐりと撫でられる。まるでキスをするように優しくされ、私の体は熱を帯びていく。

「あっ……うぅ……」

 一瞬でも油断してしまうと夢が覚めてしまうのではと思ってしまうような幸福感。私は夜空さんによって満たされていく。

「小春ちゃんの小さな胸も、肩も、腰も全て綺麗……まるでお人形さんみたい……」

 夜空さんもうっとりとした表情で私を褒める。そして、左側も同じように胸の先端を舌で転がした。

「ああっ……はぁっ……んんっ……」

 右側の胸はじっくりとほぐされ、少しまだ唾液が残っていて指先が触れるだけで先ほどと同じように感じてしまう。

「んぁっ……くぅっ……」

 次第に体が敏感になっていき、私の恥ずかしい部分もじんじんと脈を打ち、私は体をくねらせよがってしまう。

「ん……もう下に触れて欲しいの?」

「うぅ……」

 私はこんなえっちな気持ちになってしまったのが恥ずかしくて、思わず視線を逸らしてしまう。それでも体は正直に蕾は蜜を滴らせ、欲しい、欲しいと言ってしまっている。

「ふふ。本当に可愛い子……そんなに恥ずかしがらなくても平気よ。ごめんなさい、少しからかってしまったかしら」

 夜空さんはそう言って軽く頬にキスをした。私はそれが嬉しくて、また夜空さんを見つめてしまう。すると、したいことが伝わってくれたのかまた唇同士でキスをしてくれた。

「んっ……んむ……」

 そして、キスをしていると、夜空さん右手が私の下半身へと移動して既にぐっしょりと濡れてしまった下着へと触れる。

「ここ、凄く恥ずかしいことになっちゃったね」

 夜空さんは私の耳元で囁く。私はそれが恥ずかしくて、それでもドキドキして、興奮が止まらない。

「今、触ってあげるね」

 そう言って夜空さんは下着の上から細い手を潜りこませて私の一番恥ずかしい部分へと触れた。

「あぁっ……!」

 私は触れた瞬間、全身を駆け巡るような快感に軽くイってしまいそうになってしまう。

「まだ触れただけだよ? ふふ。じゃあ、入れるね」

 夜空さんは軽く頬をキスすると、中指と人差し指を私の中へと押し込んだ。

「あぁっ……くぅっ……」

 全身がびりびりする。気持ちよすぎてすぐにイってしまいそうだ。

「これから前後に動かすわね」

 そう言って指をゆっくりと動かすけれど、私はすぐさま快感が押し寄せて、全身から快楽が込み上げてくる。

「あぁっ! よ、夜空さんっ……だ、だめっ……」

 ぐちゅりと音が鳴り、私の底から何か激しいものが脈動する。

「あぁあああああああああああああっ!!」

 ガクガクと体を震わせて、少し動かしただけなのに最高の快感を味わってしまう。

「ああっ……ううっ……んっ……」

 体の快感が止まらず、頭が真っ白になる。指が私の中で擦れる度に気持ちよくなってしまう。

「もうイっちゃったの……?」

 夜空さんが私の耳元で囁く。私はこくりと首を動かす。

「まだ……続ける?」

「あっ……ぅ……も、もう……だ、大丈夫……です……」

 私は息切れしながら空っぽの頭で夜空さんに答えた。そして、そのまま気を失ってしまった。

 

                     

 

「はっ……!」

 私は気付いた時はゆめちゃんと同じ部屋で自分の布団で寝てしまっていた。

「あ。おはよう。昨日の夜空さんとのレッスンお疲れ様! 疲れて寝ちゃったからって夜空さんが一人で小春ちゃんを運んでくれたんだよ?」

「あっ……後でお礼言わなくちゃ……だね」

 何も知らないゆめちゃん。私は覚悟とに対する少しの罪悪感と、夜空さんとまた“そういうこと”が出来た喜びで複雑な気持ちになりながらも体を持ち上げた。

「あっ……」

「ん? どうかしたの小春ちゃん?」

 ふと、した後のままの制服だったので、下着がぐっちょりと濡れていいることに気付き、私は急いでお風呂場へと向かった。

「ばれて……ないよね? ふふ」

 

 私は気持ち悪いはずの下着を脱ぐと、ちょっぴり昨日のことを思い出しながら幸福な気持ちを味わった。